人を太く育てる

太く育てるってどういうことだろう。

 

子どもたちに、

大きく育て、とは思わなかったが 

太く育てたいとは思っていた。

 

 

人生にはいろいろな場面や

時代がある。

 

 

だから 多少のことで折れず

あゆみ続けてほしい。

 

 

実なる木に育てたいとも思わなかった。

何かしらの栄誉や学歴を実らせようとは思わなかった。

 

健康が一番大事で、

そして納得のいく充実した人生を歩んでほしいと思っている。

 

そんな子育ても

長女が成人式を迎え、終わりに近づいている。

 

 

 

能登半島地震のニュースを毎日見ていると

人の力ではどうしようもない自然の大きな力があることを思い知らされる。

 

 

何もかも奪われて失って

それでも生きていかなければいけない。

 

大きな先のことも、

目の前の日々のこともある。

 

 

何とか折れずに

踏ん張っている方々を思うと

胸に込上げるものがある。

 

 

 

 

【本】「無料塾」おおたとしまさ

教育格差、というのは

私がずっと気になっているテーマなので読んでみました。

 

 

漢字の寺子屋をやっているのも

教育格差を少しでも無くせるんじゃないかと思っているから。

 

 

学校に行ってから、学校の勉強で差が着く前に

 

読める、

 

という意識を持つことが

子供の学習意欲や

習熟度に関わってくる気がして。

 

 

学校の勉強が 嫌いでもいい。

でも、読めたら何とかなる。

 

読める子は何とかなる。

読む気がある子は何とかなる。

 

 

逆に

読めない子がとにかく心配。

読めないことで引き起こされる負の連鎖が

ヤバい(←あえて語彙貧困)。

 

読めない子は 人の話が分からないし

学校の勉強も分からない。

 

将来、大学に行かなくても

専門学校やスポーツなどの分野に進むとしても

 

読めなくていい世界は

ほとんどないのよ。

 

 

私は教育業界にいるけれど

受験してよい学校に行く育ち方と、

自分に合った他の道に行くことに

差をつけないでほしいと

常々思う。

 

どっちも なかなか良くて、

どっちもそれぞれにしんどさがある。

 

 

どんな育ち方でも進路でもいいが

最低限、「読める子」であることは

思いのほか大切。

 

ここを小さく見ないでほしい。

 

 

#漢字の寺子屋

#漢字読よむよむカード